子宮筋腫は遺伝する？しない？

子どものころお母さんに、
「あなたは私に似てるから○○だね」
「お母さんも○○だったから、あなたも○○なのよね」
と言われた経験、ありませんか？

私も子どものころに、
「あなたは、私に似て脚が太いのよね」
「私もお腹が弱かったから、あなたも弱いね」
とよく言われていました。

そのたびに私は、

「そうなんだ。遺伝だから変えられないんだ」

と、何の疑いもなく信じていました。
実際、小学生のころはお腹をよく壊して学校を休んでいたので、
「本当に遺伝なんだな」と思っていたのです。

でも大人になって、身体の勉強を重ねていくうちに、

“自分の身体は自分で変えられる”

ということを知りました。

それから、「遺伝だから」という言葉に少しずつ違和感を持ちはじめたのです。

もちろん、遺伝的な体質や傾向はあります。
けれども、
「遺伝だから仕方ない」
「変えられない」

と思い込むことは、
本当は変われるチャンスを、自分で閉ざしてしまうことにもなります。

言葉は、私たちの無意識に深く入り込みます。
小さい頃からかけられた言葉は、
いつの間にか“自分の当たり前”や“価値観”として根づいていきます。

ポジティブな言葉なら“魔法の言葉”になりますが、
ネガティブな言葉は、変わろうとする力を奪う“呪いの言葉”になってしまうこともあります。

先日、お客さまとの会話の中でこんなお話がありました。

「母がね、私が子宮筋腫になったって話したら、
“お母さんも同じ歳で子宮筋腫になったのよ。やっぱり遺伝ってあるのね”って言ってたんです。」

確かに、同じタイミングで同じ症状が出ると、
「遺伝なのかな」と思うのも自然なことです。
そう考えること自体が悪いわけではありません。

ただ、私が心配したのは、
せっかく今、ご自身の身体と向き合って変わろうとしているときに、

「遺伝だから変えられない」
という思い込みがブレーキになってしまうことでした。

実際のところ、
子宮筋腫は医学的には“遺伝ではない”とされています。

まだ解明されていない部分も多いですが、
生活習慣やホルモンバランス、ストレスなどの要因が関係していると考えられています。

お母さまも悪気があって言ったわけではありません。
むしろ心配する気持ちから出た言葉だったはずです。
だからこそ、誰も悪くないのです。

私たちはみんな、無意識のうちにたくさんの“思い込み”を持っています。

「私はこういう体質だから」
「うちの家系はこうだから」

そんな言葉の中に、行動や変化を止めてしまう種が隠れているかもしれません。

けれど、それに気づいて手放せたとき、
心も身体も、もっと自由に、ラクに動き出します。

ヴィオでは、
「自分の人生は自分の手で舵を取る」
「遺伝なんか関係ない。私の身体は私が変える」

そんな前向きな想いを大切にしています。

トリートメントを通して、
“自分の力で整えていく感覚”を感じてほしい。
そして日々の生活の中でも、
自分の心と身体にやさしく意識を向けてほしいと願っています。